【西野朗、異次元の判断力】日本代表ワールドカップ ポーランド戦 マッチレビュー

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今回は、ロシアワールドカップ、日本代表グループステージ第3戦ポーランド戦のマッチレビューです。

2連敗でグループリーグ敗退が決まっているFIFAランキング8位のポーランドと、1勝1分でグループ首位、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるFIFAランキング61位の日本代表。
FIFAランキングを考えると真逆の状況といえる両者の一戦、世論は日本優位となっていますが、相手はレバンドフスキ擁するポーランド、簡単な相手では決してありません。

そもそもワールドカップは国を背負う戦いであることから、消化試合というものがありえません。

ポーランドは2連敗してグループリーグ敗退が決まっているからといって、モチベーションを下げて試合に臨むのではなく、むしろせめて1勝はしないと国民に顔向けできない、そういった、なかば強迫観念から生まれる特異なモチベーションを持って試合に臨んで来るはずです。

日本代表としては8年ぶりの決勝トーナメント進出に向けて、何としても結果を残さないといけない試合です。

スタメン

GK 川島永嗣
RSB 酒井宏樹
CB 吉田麻也
CB 槙野智章
LSB 長友佑都
DMF山口蛍
DMF 柴崎岳
RMF 酒井高徳
LMF 宇佐美貴史
FW 岡崎慎司
FW 武藤嘉紀

コロンビア戦、セネガル戦と2試合同じスタメンで臨んだ日本代表ですが、今回のポーランド戦ではスタメンを6人入れ替えてきました。

正直、かなり驚きました。
まさか、スタメンを変えてくるとは思いませんでした。

事前にスタメンを6人変えるという報道があったのは事実ですが、僕はスタメン変更はないと思ってました。

理由は、日本代表の最優先課題がグループリーグ突破だからです。

今回の第3戦はそのグループリーグ突破をかけた大一番、この試合に全てをかけても良いといっても過言ではないです。

ここまでの2試合、日本代表は粘り強い戦いで勝ち点4を手に入れました。
この実績を残してきたメンバーを使って、このポーランド戦で何とか勝ち点1をとってグループリーグを突破するという、最優先課題をクリアすることに全力を注ぐとばかり思ってました。

決勝トーナメントはボーナスステージのようなもので、決勝トーナメントを勝ち進む為に主力メンバーを温存するような余裕は日本にあるはずないです。
なので、いくら中3日だとしても、猛暑の中であってもこの一戦で燃え尽きる覚悟で同じスタメンで臨むと思ってました。

今大会冴えまくっている西野采配、大一番でまさかのスタメン6人変更を敢行、果たして結果はどうなるのでしょうか?

試合結果

6分、柴崎のトラップミスを奪ったポーランドのカウンター、ワンタッチでつながれ、危ない場面、

10分、ポーランドのパスミスをゴール付近で武藤が奪います。
中に走り込んだ宇佐美に出せば絶好の決定機だったのですが、パスを出さず、絶好の機会を逃します。
武藤がシュートを打ちたかった気持ちは理解しますが、あそこはパスですね。
ほんとにもったいなかったです。。

12分、柴崎からのロングフィードを受け、再び武藤にチャンスが、ゴール前で相手を交わして右足を振り抜きます!
しかし、キーパーの好セーブにあって得点ならず。
武藤の意気込みが伝わります!

ここまでコロンビアの雑なビルドアップのおかげで、パスカットからのカウンターでチャンスを作る日本。
何とか決めたいところです!

その後、試合は膠着状態、ポーランドはミスが多いですが日本代表もメンバーを入れ替えた影響からか、ここ2試合にはなかったミスが目立ちます。

前回のブログで大絶賛した帝王 柴崎が孤軍奮闘しますが、あまりに広範囲のスペースを一人でカバーする為、疲労からからしくないパスミスも見受けられ、決定的なパスが中々生まれません。

日本代表、ロシアワールドカップ第2戦、セネガル戦のマッチレビューです。柴崎岳の圧倒的なパフォーマンスが日本代表に勢いを与えてくれました。

これはコンビを組んだ山口蛍のプレーが影響しています。

後ほどポイントで詳しく考えたいと思います。

32分、日本の大ピンチ、右からのクロスをグロシツキにヘディングで合わされます。
このシュートを川島が右手一本で弾くファインセーブ!
元々のポジションが悪いという指摘もありますが、ここは褒めてあげましょう!

前半終了、相手のミスからのショートカウンターで何度かチャンスを作りましたが決めきれず、0-0で折り返します。

後半開始早々の46分、岡崎がボールのないところで倒れこみ、結局プレー不可能となり、大迫と交代。
前線からのハイプレスが効いていたので日本にとってはつらい交代です。

52分、左からカットインした宇佐美のシュートをディフェンスが弾くとそのままポーランドが高速カウンター、右からの低いクロスがゴール前に入りますが、川島がうまく飛び出してボールをキャッチ、判断力も戻ってきたようです。

59分、柴崎から山口へのパスをさらわれポーランドボールに、その流れで左ゴール前に侵入され、山口が軽率なファールでフリーキックを与えます。
このフリーキックからゴール前に正確なクロスを上げられ、ベドナレクに見事に合ってしまい、失点。。。0-1。。

別会場のコロンビア対セネガル戦が0-0なので、このままでは日本のグループステージ敗退が決まります。

65分、セネガル戦で1得点1アシストをマークした乾を宇佐美に代えて投入、ゴールを奪いにいきます!

ただ、攻撃が中々噛み合いません。。

時間だけが過ぎていく展開。。

しかし、74分、別会場ではコロンビアがゴールを決めます。
これでフェアプレーポイントなるものでイエローカードがセネガルより1枚少ない為、日本が0-1で負けても、コロンビアが1-0で勝てば日本の決勝トーナメント進出が決まります!

正直、フェアプレーポイントというものが存在していることをこの時初めて知りました。。

82分、西野監督はある決断を下します。
武藤に代えて長谷部を投入。

フロンターレサポとしては淡い期待を願って山口蛍に代えて大島僚太の登場を期待していたのですが・・・

長谷部投入、その意図は、現在のコロンビア、セネガル戦の戦況を考慮して、現状維持の選択を選手全員に伝えることです。

日本代表はその指示通り、ファールをしない、攻めない、リスクを避けて味方ゴール前でボールを回す、これを徹底します。

ポーランドも勝っていることから、無理にボールを追おうとしません。

会場は大ブーイング。

そして、試合終了。日本は0-1で敗れます。

遅れて数分後、コロンビア対セネガル戦がコロンビアの1-0の勝利で試合終了。

これにより、日本の決勝トーナメント進出が決定しました!

ただ手放しで喜べるような雰囲気ではなくなってしまいました。

この試合、以下ポイントで振り返ります。

ポイント①山口蛍の評価
ポイント②西野朗、異次元の判断力

ポイント①山口蛍の評価

西野采配を考える前にまずは山口蛍について考えてみます。

僕はフロンターレサポなのでボランチの人選は気になってしまいます。

長谷部が欠場の可能性があると聞いたときは、まさかそんな、という気持ちでしたが、もしかしたら、僚太登場??なんて少し期待してしまいました。
そして、いざスタメンが発表された時、長谷部の代役は山口蛍・・・
まあ、パラグアイ戦のコンビで臨むことくらい分かってましたが、やっぱり期待してた分、いい歳して、

西野さんよ〜、そんなに僚太はダメなのか??

という、少しすねた気持ちになりました。。

実際の山口蛍のプレーですが、セカンドボールを拾ったり、相手からボールを奪い切るシーンもあるなど、持ち味を発揮する場面もありましたが、圧倒的にボールを受けるシーンが少なかったです。

ボランチのバランスを考えた場合、攻撃は柴崎、守備は山口、それはわかるのですが、あそこまで攻撃を放棄していいわけではありません。

山口自身、この代表になって初戦のガーナ戦でパスミスを連発したことがトラウマになっているのかもしれません。
ボールを受けることを明らかに怖がって、放棄していました。

2018年5月30日に行われたキリンカップガーナ戦のマッチレビューです。西野監督に交代後初の公式戦。果たして希望は見い出せるのか?

結局、柴崎がほぼ一人でボールを受け、前に運ぶ役割を担ってました。
途中、どこかでガス欠するのでは、そんな心配すらしてしまいました。

失点の場面でも、起点は山口と柴崎の連携ミスから始まっています。

結果的に決勝トーナメントに行けなかった場合、山口は戦犯扱いされていたでしょう。

今の山口の出来では、頭から使うことは難しく、クローザーの役割が適任となります。

ポイント②西野朗、異次元の判断力

世界を騒がせた、残り10分のボール回し。

結果としてはこの作戦のおかげで日本代表は決勝トーナメントに進めたことになりますが、賛否両論が渦巻いています。

僕がこの作戦に対して想うこと、それは、西野監督の判断力に大いに驚嘆し、西野朗という人間の凄みに畏敬の念すら覚えました。

このボール回し作戦自体、あらゆるリスクを抱えていました。

まず、0-1で試合を終えても、セネガルがゴールを決めてしまえば水の泡になります。

この試合はワールドカップです、世界が見ています。

仮にそうなった場合、この10分間は後世まで語り継がれる歴史的作戦ミスに様変わりしてしまいます。

この作戦を判断した西野朗監督は末代まで非難されること間違いなしとなってしまいます。

そもそも、普通に戦ってもグループステージを突破できる確率は全然あります。

仮に日本が0-1で負け、セネガルがゴールを決めて決勝トーナメントに進めかったとしても、日本が追加点を取られて敗退したとしても、普通に同点を狙って戦っていた方が世間体は良いです。

「向こうの試合がどうかるかわからなかったので、リスクを取ってでも攻めに出た」

的なことを言えば、世論はそれなりについてくるはずです。

そして、実際に今そうなっていますが、ボール回し作戦を行なったせいで、賛否両論渦巻き、世界各国から批難の声が上がっています。
普通に戦っていればこんな状態にはなりません。

とどのつまり、保身に走るのであれば、普通に試合を進める、それにつきます。

しかし、西野朗は批難覚悟、全てのリスクを受け入れた上で、ボール回し作戦を敢行しました。

この判断をしたという行為そのものがとんでもなく、異次元の判断力だと思います。

結果的に彼の作戦は的中し、最優先課題であったグループステージ突破を果たしました。

自分の判断に外的要因を考慮しない異次元の判断力、僕はこの試合で西野監督の人間としての凄みをまざまざと感じました。

さあ、次はついに決勝トーナメントです!
相手は優勝候補のベルギー代表!!

ルカク、アザール、デ・ブライネとどうやって対峙するのか、西野監督の采配に注目です!

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