【大久保嘉人移籍を考える】 考察川崎フロンターレ 第2回

このブログにお立ち寄り頂きましてありがとうございます。

ワールドカップ、セネガル戦を観戦中にTwitterで衝撃のニュースが流れて来ました。
大久保嘉人の移籍話です。

そして、ついに公式でリリースされました。

以前にフロンターレ移籍選手の予想をランキング形式で書きましたが、大久保は入れませんでした。

フロンターレの夏の移籍市場をランキング形式で考えてみました。

理由はさすがに一年で無理言って出戻りさせてもらって、試合に出られないからって半年で出ていくなんてありえない、と考えていました。

なので、正直、この移籍は予想外で驚いています。

今回は大久保嘉人の移籍について考えてみます。

今シーズンの成績と役割

まず、今シーズンの大久保嘉人の成績を見てみましょう。

J1リーグ 15試合中12試合出場 先発4試合 2得点
ACL 6試合中4試合出場 先発4試合 0得点
ゼロックススーパーカップ 1試合出場 (途中出場)1得点
天皇杯 出場機会なし

嘉人の役割は、

「前線のポリバレントリザーブ」

で、ワントップ、トップ下、左右両ワイド、どのポジションでも一定以上の仕事が出来ると思っていました。

フロンターレの独特のパスサッカーを熟知して、3年連続得点王というとんでもない
実績を残している選手がサブとして控えていることは非常に心強いです。

さらにスタメン組の調子が悪ければ、すぐにスタメンを奪えるだけの力を持つことは、良い意味での緊張感をチームにもたらしてくれると期待していました。

シーズン序盤

実際、シーズン当初はそれなりに機能していたと思います。

今期最初の公式戦となったゼロックススーパーカップでは、憲剛と交代で後半からトップ下のポジションに入ると、得意のキープ力でボールを動かし、試合終了間際にはゴール前に飛び込みゴールも決めています。

この試合、憲剛の調子が悪く、マッチレビューで、このままでは憲剛は大久保にスタメンを奪われるのでは?と書いているほど、嘉人は機能していました。

今年最初の公式戦はセレッソ大阪とのゼロックススーパーカップ!フロンターレサポの立場でマッチレビューを書きます。

そして、今シーズン、最も輝いた試合はJ1第4節 名古屋グランパス戦です。
フロンターレペースで試合が進みますが、決定機を外しまくり0ー0の状況が続いた65分、交代で入った嘉人はファーストプレーとなった憲剛からのフリーキックに合わせて、ファーストタッチでゴールを奪うという離れ業をやってのけてくれました。

ついにこの時がやってきました!日本サッカー界が注目する風間ダービー!フロンターレサポの立場でマッチレビューを書きます。

今期リーグ戦初ゴールを上げた嘉人、これからの活躍に期待が高まりました。

無慈悲な多摩川クラシコ

その後、J1第9節の鹿島戦で昌子を退場に追い込み、トドメのゴールを決めた試合もありましたが、総括的に見ると嘉人が機能していない場面が増えてきました。

最も気になったのが、嘉人のところでボールが止まってしまうことです。

連動性が生命線のフロンターレのパスサッカーにあって、ボールを受けた後、必要以上にキープを続け、次につなげることが出来ず後ろに戻すか、ボールロストを繰り返す場面が増えました。

そんな中、迎えたJ1第13節、FC東京との多摩川クラシコ、いま考えると、鬼さんはこの試合を嘉人の最終査定試合にしたんだと思います。

昨年在籍した古巣FC東京との因縁の多摩川クラシコ、この試合のプロモーションビデオでも主役を張り、更に親交のある闘病中の少女と一緒に入場、嘉人のために舞台は完璧に整えられていました。

しかし、このクラシコで全く輝けませんでした。

今シーズンの嘉人の悪いところが全て出た試合だったと思います。

ボールを受けに下がるのはいいのですが、そこから効果的なプレーを全く出すことが出来ず、試合のほとんどで消えていて、たまに出てくるシーンといえば苛立ちから起こす相手へのファール。

そんな嘉人をこの試合、鬼さんはフル出場させました。
これは嘉人自身に今の自分のプレーレベルを認識させ、一旦メンバーから外すことを納得させるためだったと思います。

前節の浦和戦で悔しい敗戦。中2日で迎えたホーム等々力での多摩川クラシコ!メンバーを大幅に入れ替え、新戦力の活躍に期待です!フロンターレサポのマッチレビューです。

この試合以降、嘉人はベンチに入ることもできなくなりました。

そして、結果的にこの多摩川クラシコが期せずしてフロンターレ最期の試合となりました。

移籍による影響は?

チームとして考えた場合、悲しいですが、嘉人の移籍による影響はほとんど無いといっても過言ではないです。

前線は去年のコアメンバーである小林悠、憲剛、阿部ちゃん、家長が今シーズンも健在で、知念やハセタツ(長谷川竜也)といった生え抜きの若手が伸びてきており、更に新加入組であるラルフ鈴木、赤崎、プリンス(脇坂)もプレータイムを増やしてきました。
そして、齋藤学も復活に向けて動き出しています。

嘉人が主に担っていた憲剛のサブポジションは家長をスライドさせれば問題なく解決できてしまいます。

今年の目玉補強の1つであった大久保嘉人、しかし、今のフロンターレでは彼のポジションは気づけば無くなっていました。

そうはいってもシーズン後半のどこかで嘉人の力が必要になる時が来るとは思っていました。
シーズンが佳境になればなるほど、ベテランの力が必要になってきます。
シーズン終盤戦、苦しい時間帯で嘉人が登場し、値千金のゴールでチームを救う、考えただけで鳥肌立つようなシーンが現実に起こる可能性は0ではないはずでした。

決断の背景

ただ、嘉人にとって試合に出れない状況というのが、どうしても、どうしても受け入れることが出来なったのでしょう。

それに尽きると思います。

彼は海外での期間を除けば、ほとんど主力という立場で試合に出て、チームに関与していました。

去年の井川のような立ち位置で、ベテランとして試合に出ていなくてもチームの為に尽くす、そんなポジションはこれまで彼が担ってきた役割=主力としてチームに、試合に関わる役割から180度異なる立ち位置となり、受け入れることがどうしても出来なかったのでしょう。

他チームからのオファーがなければ徐々に自分を納得させることも出来たのかもしれませんが、磐田から主力として期待される=これまでと同じ役割を確約されるオファーが届き、それを受け入れたことは、彼のバックボーンを考えるとある意味必然だったのかもしれません。

残してくれたもの

この移籍にあたって多いに悩んだことだと思います。

見方によっては無理を言ってフロンターレに戻してもらった恩を仇で返したようなものです。

だからこその完全移籍=移籍金を残していったのだと思います。

レンタルで移籍して、来年あたりにもし戻ってこれたら、という選択肢をあえて無くし、移籍金という形でチームに財産を残してくれました。

36歳の選手が移籍金を残して移籍する、そんなケースはほとんどと言っていいほど有り得ない出来事だと思います。

お金で解決というわけではないですが、嘉人なりの大好きな川崎フロンターレへの置き土産だったと理解します。

最後に

僕の感情を書かせてください。

この一報を聞いた時、礼儀を欠いた行動に怒りが湧き上がりました。

はっきり言ってFC東京に移籍した時も個人的にはとても憤りを感じました。

そして今シーズン、

どれだけ頑張ってチームが嘉人のわがままを聞いて今シーズンの出戻りの為に尽力し、サポーターも受け入れたと思っているんだ!それが舌の根も乾かないうちに!!

と、考えれば考えるほど込み上げる怒りを抑えられなくなりました。

ただ、冷静になってみると、サッカー選手として考えた場合、この選択は致し方ないのかもしれないという気持ちになってきました。

選手寿命は限られています。

嘉人も36歳、結果が出なければ引退の2文字がすぐに擦り寄ってくる年齢です。

サッカー選手は試合に出て活躍することが仕事です。

サッカー選手でいる為に、批判を全て受け止めて最適の判断をする、それこそが真のサッカー選手なのかもしれません。

そう考えると嘉人の判断を尊重してあげようという気持ちになりました。

フロンターレを旅立つ決意をして、サッカー選手であり続けようとする大久保嘉人、ジュビロ磐田でどのようなプレーをするのか、注目したいと思います。

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