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今回は今日6月9日に行われたスイス戦のマッチレビューです。
スタメン
GK 川島
DF 酒井高 吉田 槙野 長友
DMF 長谷部 大島
MF 原口 本田 宇佐美
FW 大迫
サブ 東口 中村 昌子 植田 遠藤 酒井宏 山口 柴崎 香川 乾 岡崎 武藤
いろんなオプションにチャンレンジするよりもベースフォーメーションを突き詰める段階に来ている中、前回のガーナ戦の3バックから慣れ親しんだ4バックに変えてきました。
このタイミングで4バックを採用したことを考えると、6/19に行われるW杯初戦では4バックでスタートする可能性が高まったと言えるでしょう。
GKですが、川島をチョイス。前回のブログではこのスイス戦で川島は外れる可能性が高いと書きましたが、予想が外れてしまいました。
ゾーンに入った時の川島は日本No. 1キーパーですが、ガーナ戦で見せた不安定さが気になります。
東口と中村航輔はそんなに信頼がないのでしょうか?
DFは酒井高徳、吉田、槙野、長友の4人。
長友と吉田はスタメン確定ですが、右サイドは酒井宏樹ではなく酒井高徳、さらに試合前の報道では吉田とコンビを組むのが昌子と見られていましたが、結局、槙野がスタメンでした。
この2人にとってはスタメンは保証されていないので大切な試合になりますね。
ボランチは僚太と長谷部のコンビ。
3バックを止めたことで長谷部がボランチに戻ってきました。
ガーナ戦で株を上げた僚太とのコンビが機能すればボランチコンビはこの2人で決まりです。
中盤は原口、本田、宇佐美。本田が果たしてどこまでトップ下で機能するかがこの試合の最大の見所の一つだと言えます。
ワントップは安定の大迫。
このポジションは大迫でほぼ決まりですね。
ベンチメンバーがどのタイミングで誰が試合に投入されどんなインパクトを残せるか、興味深いです。
試合結果
3分 戦前の予想通り、スイスの鋭いプレスに僚太がつかまり、ボールロスト。
失点は免れましたが危ない場面でした。
ただ、その後、僚太は見事に立て直し、うまく相手のプレスをいなしてゲームを組み立てます。
長谷部もさすがの働きでミスらしいミスもなく、安定したプレーを見せてくれました。
30分 僚太がミドルシュートを放つもキーパー正面。
フロンターレでは最近二試合に一本も打たなくなったミドルシュートですが、代表戦だと必ず一本は打ちますね。
個人的にはその真意が結構気になります。
35分 川島がロングボールに飛び出すタイミングを誤って絶体絶命のピンチ、相手のヘディングがバーに当たる幸運もあって失点にはならず。
40分 アクシデント発生。
大迫が相手との接触で腰を押さえて走れなくなりました。
そのまま武藤と交代。
腰の打撲で重症ではなかったようです。
40分 酒井高徳が右サイドで簡単に入れ替わられドリブル突破を許し、中に切れ込まれたところでカバーに入った吉田がペナルティエリアで抜かれ、その瞬間に相手を倒し痛恨のPK。。
きっちりと決められて失点。。。0-1。
先に失点を許すと厳しくなります。
前半終了。
プレスにつかまり、ボールを持てなくて守備に奔走し続ける試合をイメージしてたので、想像以上にボールを持てていた印象です。
前半を0点で凌ぐことは、中々ポジティブな要素が少なかったチームにあって一つのミッションをクリアしたことになり、少なからずムードも上がってくるはずだったので、失点がほんとに勿体無かったです。
JFAの田嶋会長がハーフタイムにNHKのインタビューを受け、僚太は攻撃の起点としてボールを受けてサイドにさばいていると名前を挙げて褒められてました。
あなたに褒められても・・・とは思いますが、名前を出して褒められるとやっぱり嬉しいです。
後半55分 選手交代。
宇佐美 → 乾
酒井高徳 → 酒井宏樹
ついに乾が登場!今シーズン、最も活躍した日本人選手と言っても過言ではないですね。
そしてハリル時代は絶対的な中心メンバーだった酒井宏樹もピッチに。
酒井高徳が失点に繋がるミスをしたことを考えてもこの試合でのアピールは大切です。
70分 大島僚太 → 柴崎
腰を押さえていたので心配でしたが打撲で問題無し、安心しました。
73分 川島がまた痛恨のミス。。
スローインのボールを相手に奪われロングシュート、シュートが枠から外れてまたまた失点にはなりませんでしたが、あり得ないミス。。
76分 本田 → 香川
ついに香川登場!本田のプレーは後ほど振り返ります。。
81分 カウンターからの流れで左右に振られ、最後は頭での折り返しを中央で決められ失点。0-2。。
キレイに決められました・・・
結局このまま試合終了。
前回のガーナ戦に続いて0-2で敗戦。。
この試合を以下3つのポイントで振り返ってみます。
①それでも川島でいくのか?
②なぜ?西野監督の本田擁護発言
③結局フォーメーションは?
ポイント①それでも川島でいくのか?
川島ファンの方には申し訳ないですが(僕もフロンターレサポなので、何気に「エイジ」には思い入れが強いですが)、チームのためにもしっかりとスタメンを外さないといけないと思います。
今日の試合で見せた二つのミス、前半の飛び出しと後半のスローイン、あれで点が入らなかったのは運が良かっただけで、どちらもイコール失点というありえないミスです。
そしてこの試合だけの事故ではなく、先日のガーナ戦でもやらかしてしまってます。
二試合続けてあんなミスをする選手を使い続けると、同じポジションの選手は特にやる気がなくなり、チームの雰囲気も悪くなります。
西野監督が川島を重宝する理由が僕にはどうしてもわかりません。
そんなに東口も中村航輔もコンディションが悪いのでしょうか?
次戦のパラグアイ戦はワールドカップ前最後の親善試合です。
西野監督はこれまで出ていなかった選手の起用を明言していますので、川島ではなく、東口か中村航輔どちらかがピッチに立つと思います。
ここが最初で最後のアピールの場です。
興味深く見守ります。
ポイント②なぜ?西野監督の本田擁護発言
川島起用と同じくらい首を捻らざるを得なかったのが、試合後の西野監督のトップ下で起用した本田を擁護し、今後も期待するといった趣旨の発言です。
はっきり言って、今日の本田は良くなかったです。
本田は間で受けるというよりもパスを受けて自分で他の選手を動かすプレーを好みます。それを理解している僚太から何本も本田の足元にパスが渡っていましたが、特徴であるキープ力が発揮されず、ボールロストやパスミスのシーンが目立ちました。
そして、個人的にとても気になったのが、相手の中央の選手に対するプレスが一番近い本田ではなく、ワントップの大迫やボランチの僚太が行っていたことです。
結局、自分のポジションを横断してプレスに行くのでそこにスペースは生まれ、ピンチを招きます。
チームの決まりごととして本田もプレスに行ってパスコースを限定するのが目的だったと思いますが、何故か本田は自分のポジションに陣取っていました。
僕の考えが及ばないところで異なるルールが存在しているのならしょうがないですが、見ていてあまりにも不自然で違和感を覚えました。
この試合後に誰もが言っていることですが、香川をこのポジションで使ってほしいと思ってます。
この試合、後半76分から香川は出場しましたが、動いてボールを受けてチャンスを作ろうとしていました。
武藤が香川の意図を感じ取っていればビッグチャンス、という場面もありました。
個人的には前回のガーナ戦のプレビューでも書きましたが、香川のコンディションは良いと思ってます。
西野監督が川島と同様に本田を重宝している理由は謎ですが、思い切った采配に期待します。(難しいかもしれませんが・・・)
ポイント③結局フォーメーションは?
結局フォーメーションは4-2-3-1になりそうですね。
そう考えるとガーナ戦で試した3バックは時間の無駄になってしまった感が否めません。
単純に守備の人数を増やす=守備的でいく、そんな安易な考えで3バックを導入したわけではないと思いたいですが、急造の3バックでは本調子から程遠いガーナ相手でも効果を発揮できなかったのは事実です。
WBとCBの間を狙われたり、真ん中を務める長谷部が空中戦で狙われたり、穴ばかりが目についてしまいました。
合宿地であるオーストリアに入ってからは4バックで練習を進めていたことからも3バックはバッサリと諦めたのかもしれません。
迷走感がハンパないですが。。
ただ、個人的にはこんな布陣で3バックをベースフォーメーションにしてワールドカップを戦うのはありかなと思ってます。
GK 中村
DF 昌子 吉田 槙野
WB 酒井宏 長友
DMF 長谷部 大島
MF 柴崎 香川
FW 大迫
3バックはセンターバックが本職の3人で固め、真ん中は吉田にします。
本人もチームのベースポジションなのでやりやすいと思ってます。
僚太、柴崎、香川の関係でそれなりにチャンスも作れて面白いのではと思います。
次のパラグアイ戦は出場機会に恵まれていない選手の起用を明言していますが、非常に疑問です。
試合勘を補うのであれば、地元チームとの練習試合等で良いのではないでしょうか?
いくら本戦に出ていないとはいえ、南米の古豪であるパラグアイとの試合はチームの成熟度を高める上でも重要な試合と位置付けて、ある程度本番に近いメンバーをベースにキーパーを代えたり、香川を起用してチャレンジを続ける形が望ましいと思います。
例え中2日の試合であってもその後、1週間空くので問題ありません。
果たして西野監督はどんなマネージメントを行うのでしょうか?