2018年川崎フロンターレマッチレビュー J1第12節 VS浦和レッズ戦 【引きずる敗戦】

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今回は2018年5月2日に行われたホーム等々力での浦和レッズ戦のマッチレビューです。

スタメン

フォーメーションはいつも通りの4-2-3-1で、GKはソンリョン、DFは左から車屋、ショウゴ、奈良ちゃん、エウソン、ボランチは僚太とネット、中盤は左に阿部ちゃん、真ん中が憲剛、右が家長でワントップは悠です。
サブは章太、エドゥ、武岡、守田100%、学、ヨシト、知念です。

ローテーションで変えてくるかと思いましたが憲剛以外は2試合続けての同じスタメン。
その憲剛も前節途中出場しています。
去年のリーグ戦を制した鉄板メンバーに絶大な信頼を寄せていることは理解できます。
ただし、20度を超える気温が続く中での連戦は確実に選手の体力を奪います。
前任監督の風間八宏も連戦であってもメンバーをあまり変えない監督でしたが、それは選手層の問題もあったからだと思ってます。
風間時代と比べて今年は大型補強を行い、選手層はリーグ屈指で、さらに、ACL最終戦で普段メンバー入り出来ないBチームが素晴らしい試合を見せた実績が既にあります。
次の試合は中2日で現在2位のFC東京との多摩川クラシコです。
いくら相手は浦和であっても、優先度は多摩川クラシコの方が高いはず。
オニさんとしてはホームでの連戦ということを考慮して、それなりに疲労回復は可能と踏んでの今回の鉄板メンバー召喚だと思いますが、正直疑問が残ります。

試合結果

ここ数試合と比較すると、確実にスピードが遅く、重い立ち上がり。
今シーズンの勝ててない時のような、不必要に落ちついてパスを回す姿に不安が募ります。
そして14分、自陣ゴール前でのランダムなボールを取りきれず、長澤の足元に転がったボールは左サイドのスペースに走り込んだ宇賀神に渡り、すぐに中央に折り返します。
そのボールはクロスを阻止しようとスライディングしたエウソンの足にあたり、興梠への絶妙なパスとなってしまい、ダイレクトで決められて失点。0-1。
不運もありますが、結果論ではありますが、この試合の不調を考慮すると、なるべくしてなった失点のような気がします。

その後も攻めるに攻められず前半終了。

後半に目を覚ましてくれることを期待します。

そして後半開始。

しかし、展開は相変わらず。。
49分、中盤でボールロスト、ラインを上げていたので、オフサイドトラップを狙いますが、エウソンが残っていた為、ナバウトに絶妙なパスがとおり独走を許し、奈良ちゃんが詰めたところを中央に入ってきた興梠にこの日2点目のゴールを決められます。

フロンターレはすぐにカードを切り、51分、阿部ちゃんに代えて学、56分、憲剛に代えてヨシト。
それでも流れは変わりません。
この試合、浦和はうまくファールを使ってフロンターレの攻撃を止めてました。
パスの出所である、僚太とネットのボランチコンビのところに早めのアプローチで潰しにいきます。
普段ならうまくいなすところを披露の影響からか捌ききれず、ボールロストやパスミスを繰り返してしまいました。
浦和のフロンターレ対策にうまくはめられた、そんな展開です。
68分、披露が目に見えるネットに代えて守田100%を投入、守田のパスさばきの上手さと対人の強さで沈滞している攻撃をテコ入れしようとした矢先の69分、左サイドにロングボールを放り込まれ、ナバウトが抜け出そうとします。
クリアにいったソンリョンがボールではなくナバウトを蹴って倒してしまい、一発レッドで退場。。
交代枠を使い切っているため、フィールドプレーヤーから選ばなければなりません。
オニさんは奈良ちゃんをチョイス。
驚きながらも安藤のユニフォームを着用してGK奈良誕生。
いきなり一対一のピンチを招きますがポジショニングが良く、正面でセーブ!
よく止めてくれました!!
攻撃陣もようやく目を覚まし、10人にもかかわらずフロンターレが押し込む展開に!
この攻めを始めからやってほしかった。。
攻撃の中心は学です!
ボールロストも多いのですが、決定機は必ず作ります。
80分、学が左からドリブル突破、中央に流れて家長にパス、ミドルシュートを放ちますが惜しくも枠外。
83分ヨシトの左からの折り返しを中央で待っていた学がスルー、悠の決定機を作りますが、相手選手と交錯してシュートまで持っていけず。
そして試合終了。
ソンリョン退場後は大量失点を覚悟しましたが、よくその後を無得点に抑えてくれました。
ただ、この敗戦で連勝は3でストップ。。
いくら結果が出ていないとはいえ、浦和レッズはJリーグ屈指のビッグクラブです。
その浦和に勝てばさらに勢いに乗れるところだったのですが、負けると勢いを一気に削がれる気がして悔しさ倍増です。。

14分 興梠慎三 0-1
49分 興梠慎三0-2

ポイント①ローテーションの是非

今日の試合、選手は明らかに体が重かったですね。ACLに比べたら移動距離が少ないとはいえ、ここ最近の暑さを考慮すると、想像以上に選手に疲労が残ってしまった形です。
現在の状況を考えると5/5に行われる、現在2位につけているFC東京との多摩川クラシコに照準を合わせて、今回のレッズ戦はローテーションを使ってメンバーを変えてくるのが得策ですが、オニさんはそうしませんでした。
その理由は簡単に言うと、
「FC東京の方が戦いやすい!」
そう考えたと推測します。
浦和は監督が代わって3戦目、未だ勝ち星なしの状況で何をしてくるのかわからない怖さがあり、対策を取りづらい。
一方でFC東京は守備に重点を置き、ボールを奪ったらディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑の高速カウンターで仕掛けてくるシンプルな戦術です。
オニさんとしては、出方がわからない浦和相手には柔軟性に優れたいつものメンバー、ある程度対策が立てられるFC東京戦では中2日ということもあり、ローテーションで対応するという判断だったと思います。
その判断の是非は結果を見ると失敗に終わりました。
先制点を取られたこと、選手の疲労が想定外だったこと、ソンリョンの退場etc、要因は様々ですが、結果は結果です。
ソンリョンの退場後に10人ながらボールをしっかり握って主導権を握れたことはポジティブな要素ですが、お尻に火がついてから本気を出すのではなく、始めから変な余裕は見せずにこんな感じで圧倒してほしかった、という思いはあります。。

ポイント②エウシーニョの不調

昨シーズンのJリーグベストイレブンに入ったJリーグを代表する右サイドバック エウシーニョ。
今シーズン、そのエウシーニョは不調、それも結構なレベルだと思っています。

エウシーニョの最大の特徴は一言で言うと「得点関与力」です。
エウシーニョは豊富な運動量で幾度となくサイドから駆け上がり攻撃に関与します。
攻撃力がチームの代名詞であるフロンターレにとって、彼のオーバーラップや常に攻撃を意識したポジション取りは、攻撃に厚みをもたらしてくれる意味で必要不可欠です。
さらに天性の才能ともいうべき独特の嗅覚で、ゴール前に走りこんできて、フィニッシャーの役割も果たせます。
昨年2017年J1リーグ第18節サガン鳥栖戦では、左サイドをオーバーラップした車屋のパスを右サイドからオーバーラップしたエウソンがゴール前で合わせて決める、サイドバックからのパスをサイドバックが決めるというエウシーニョの特異性が凝縮されたゴール。エウシーニョを表す言葉としてよく使われる「そこにエウソン」、まさにその通りのゴールでした。
※少し小ネタを。
「そこに〜」は元々は2004年〜2010年まで在籍した谷口博之がボランチの位置からゴール前に上がってゴールを決めることが多かったので、そのプレースタイルを形容する言葉として使われたのが最初です。
なので、エウソンは2代目ですね。
2017年シーズンの公式戦ゴール数は9得点でサイドバックとしてはズバ抜けている数字です。
攻撃ばかりがクローズアップされますが、対人守備も強いです。うまくコースを切ったり、一対一で体を当ててボールを奪い切ることもできます。
ここまでエウソンのストロングポイントを書き連ねてみましたが、今シーズンそれらを存分に発揮できた試合というのが残念ながら思い当たりません。
今シーズン、この浦和戦まででJリーグは12試合を終えていますが、得点、アシストともに0点です。
個人的には不調の原因は走れなくなったことにあると思ってます。
無駄走りも含めて、エウシーニョを思い浮かべる時はやっぱり走ってるイメージがあります。
ただ今シーズンはその印象が薄く、更に一対一で走り負けて抜かれることが多くなったと思います。
この試合、1点目のスライディングがアシストになったことは不運だとしても、2失点目は走ってラインを上げきれずにオフサイドトラップが成立しない原因を作ったのはエウシーニョでさらに興梠に前に入られ失点されてしまいました。
この試合の戦犯をエウシーニョにするつもりはないのですが、不調が続いてる現状を考慮すると、一旦、メンバーから外して心身ともにリフレッシュさせるしか手はないと思います。
幸いにも怪我から復帰し、コンディションを上げてきている武岡が控えています。
次の試合は中2日なので、一旦休ませるには最適です。
そして、武岡の調子が良ければ、ワールドカップの中断期間まで武岡を使い続けてもいいと思います。
シーズンは1/3を経過しましたが、2/3弱は残っています。
去年は怪我の影響もあって21試合の出場でしたが、調子が良い時のエウシーニョは21試合の出場でもベストイレブンに選ばれるだけのインパクトが残せます。
一旦リフレッシュして自分のプレーを見つめ直し、去年のような活躍を見せてほしいと
願っています。

悔しい結果となってしまった浦和戦、それでも過密日程の影響ですぐに次の試合がやってきます。
次戦はホームでのFC東京戦、多摩川ダービーです。
ホームでの連敗は許されません。
しかも相手は川向こうのライバルです!!
次戦こそ、間違いなくターンオーバーで選手を変えてくると思います。
誰が選ばれるのか、誰がチームを救うのか、とても興味深い一戦です。

我が家も現地観戦予定です。

がんばって応援します!

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